2020.12.11

異業種交流会でのプレゼン準備中

12/16に、可児市商工会議所異業種交流会「21世紀クラブ」の12月例会にて、プレゼンを行います。現在、その資料を鋭意、準備中。弁理士業務の紹介や、特許・実用新案・意匠・商標・著作権の基礎的な内容、判例や最近の登録事例の紹介などを盛り込んだ内容となります。参加者は、可児市内の様々な業種の経営者の方々ですので、少々緊張します。が、資料を作成しながら、我ながら知財への関心を高めれる内容になっているな、と密かに自己満足を感じています(笑)。

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2020.11.22

今更ながら、池井戸潤氏の「陸王」を読みました。

作家の池井戸潤さんは岐阜県の加茂高等学校出身ということで、勝手に親しみを覚えています(笑)。しかも、「鉄の骨」や「下町ロケット」で特許がキーポイントとなる展開を見事にエンターテイメントに昇華することに成功した作家さんであり、弁理士としても勝手に親しみを覚えています(笑)。ここ数年、宮城谷昌光さんの作品に挑戦していたため、長らく池井戸さんの作品からは遠ざかっていたのですが、ふと思い立ち、「陸王」を読んでみました。

やっぱり面白いですね。文章も読みやすいですし、キャラクターの立て方がわかり易い。憎たらしいキャラクターがとことん憎たらしい。そして、最後は必ず希望のあるラストになると分かっていながら、ありきたりとは感じさせない展開で最後まで飽きさせない。見事です。

100年の歴史を持つ下町の足袋製造業社が新規事業としてランニングシューズの開発に乗り出し、その過程で、特許を取得している新規材料をソールに利用するのですが、自分が最も惹きつけられたのは、そうした特許を利用したストーリーのギミックではありません。主人公であるこはぜ屋の社長が、新規事業を立ち上げて営業展開をしていく上で、最初は受け入れられず、思うようにいかないながらも、人とのつながりで意外な引き合いを得ていくような展開に、なんともリアリティを感じました。この点は、独立開業したばかりの今の自分だからこそより強く共感できたのかもしれません。バンカーであった池井戸さんは、ビジネスの要諦が人と人のつながりであることを身をもって経験していたのではないでしょうか。だからこそ、ご都合主義に陥ることなく、ハッピーエンドへと至る展開を説得力を持って描けるのだろうと感じました。勤務弁理士のままだったらわからなかっこと、たくさんあるように思います。

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2020.11.19

セミナー講師をする予定です。

名古屋市工業研究所に、スタートアップの支援施設、Nagoya Musubu Tech Lab が開設されました。先日、そのこけら落としのイベントにも参加してきましたが、来年1月に、そのNagoya Musubu Tech Labでセミナー講師を務めさせていただく予定になっています。知財を活用したブランディングについての話、そして、海外展開をする場合の知的財産権の取得についての話をしようと考えています。このような機会を頂けることはありがたい限りです。少しでも役に立てる情報を提供できればと思います。よろしくお願いします。

https://www.nmiri.city.nagoya.jp/musubu_lab/events.html
https://www.nmiri.city.nagoya.jp/musubu_lab/pdf/14.pdf

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2020.10.31

なごのキャンパス

先日、名古屋商工会議所主催のセミナーに参加するために初めて「なごのキャンパス」に訪れました。旧那古野小学校をリフォームして昨年オープンしたばかりのインキュベーション施設です。おしゃれで解放感にあふれた作りになっており、例えば、右上写真の小太鼓を流用したペンダントライトのように、小学校のアイテムを利用したようなオブジェがところどころに使われてたりします。中央の写真は職員室をリフォームした部屋で、今回のセミナーはここで行われました。今回は見ることはできませんでしたが、黒板も備え付けられている教室がオフィスになっているそうです。グランドや体育館もそのまま残されており、利用可能とのこと。名駅や円頓寺商店街にも近く、いろいろとインスピレーションがわきそうな環境のように思えました。スタートアップの方々は、こういったところで交流しながらビジネスを立ち上げていくのでしょうね!11月には一周年記念のイベントも開催されるそうです。また、機会があれば訪れてみたいです!

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2020.10.28

内装の意匠、初の登録事例

意匠法の改正があり、店舗等の建築物の内装についても意匠登録が認められることになりました。この改正は、多くの建築設計・デザイン事務所などの業界の方の多くが感心をよせておられたようで、知財に関心を持つ裾野が広がっていることを実感していました。その内装の意匠について、とうとう初の意匠登録が出ました。

意匠登録第1671152号

権利者は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社で、蔦屋書店の内装だそうです。なんにしても第1号というのはブランディングの観点からもポイントは高いですね!こうした具体的な登録事例が出れば、さらに意匠登録出願に興味を持たれる方が増えることが予想されます。店舗の内装にこだわりをもつビジネスオーナーはかなり多いでしょうし。弊所もそうした方のお力になれるよう、精進して参ります!

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2020.10.13

知財本探訪:「IPランドスケープ経営戦略」その2

日本経済新聞出版社 「IPランドスケープ経営戦略」
日本経済新聞編集委員 渋谷高弘+IPL経営戦略研究会[編著]

前半部分を紹介してからずいぶん時間が空いてしまいましたが、後半部分の紹介です。後半では、まず、IPランドスケープについて、知財を活かした経営そのもの、とざっくりと定義し直した上で、IPランドスケープ分析を以下の8つのポイントで行うことを説明し、IPランドスケープ分析の5つのケースが紹介されています。

<IPランドスケープの8つのポイント>

  • 攻めと守りの両視点を持つ。
  • 特許情報だけでなく、非特許情報にも着目する。
  • 時系列の視点で把握する。
  • ミクロとマクロの視点を持つ。
  • 特許マッピングにより対象企業のポジションを把握する。
  • 競合候補を特定する。
  • 仮設・検証を積み上げる。
  • ビジネス視点から将来予測シナリオを描く。

【ケース1】アップルのデザイン戦略の分析:

製品(プロダクト)そのもののみならず、ユーザー・エクスペリエンスを保護するために、特許に加え、意匠・商標により複合的・重層的に保護をしているアップルの知財戦略を説明。

【ケース2】グーグルの自動運転技術の分析:

技術分野ごとの出願件数の年次推移に加えて、出願数の多い発明者の出身大学などのプロファイリングを説明し、グーグルの自動車産業参入の戦略との相関性を説明。

【ケース3】三井化学の注力先の分析:

テーマコードに着目したチャートや、筆頭発明者、共同発明者に紐づけた分析、国際出願の有無、特許審査で挙げられた引用例に基づく推定などを用いて今後の注力分野を考察する手法を紹介。

【ケース4】ミネベアミツミに見るM&A分析:

M&A前のミネベアとミツミとを例にとり、公開されている特許情報を用いて、自社の強みと補強すべき技術分野を洗い出すとともに、アライアンス先の特定および技術分析を行い、M&Aの策定に用いる手法を説明。

【ケース5】ダイソンの参入分野分析

ダイソンを例にとり、技術分類に基づく特許出願の推移、競合他社との比較、出願数と発明者数との関係を分析し、意匠情報などの他の知財情報を組み合わせて分析することにより、今後の商品展開を予測する手法を説明。

【所感】後知恵的な分析であるように見受けられる箇所もありましたが、こんな情報も分析するのか、と感心した部分も多くあり、最後まで面白く読むことが出来ました。IPランドスケープ、使いたくなるような横文字ですね。今後の知財の動向を読み解いていく上での参考にします。

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2020.9.25

意匠登録のメリット

 近年の法改正により、意匠の保護対象が拡大されたり、意匠権の存続期間が長くなったり、と意匠権が活用しやすくなってきていると感じます。やはり、安易な模倣を防ぐうえでは、一見して侵害の可能性を判断できる意匠権は非常に強力な武器となり得ると言えます。特許庁も、意匠権の利用の促進を狙ってか、「意匠制度活用ガイド」を編纂し、一般にダウンロード可能にしています(下記URL)。https://www.jpo.go.jp/system/design/gaiyo/info/2907_jirei_katsuyou.html

表紙と内容サンプル

 意匠登録出願は、特許出願よりも低コストで可能であり、審査も早く、出願から1年以内の権利化も可能ですので、販売開始から迅速な保護が可能になります。上記のように、製品の「見た目」で侵害の判断が可能であるため、税関での水際取締対策に有効な権利であると言えます。また、特許権や商標権と組み合わせることにより、多面的に新商品を強力に保護することが可能になります。部分意匠や組物の意匠、関連意匠など、一般にはまだ馴染みのなさそうな態様での保護の仕方が多くあり、弁理士としては、もっと広く社会に意匠権による保護のメリットをアピールしていくべきだろな、と感じている今日この頃です。

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2020.9.10

オンライン その2

 弊所でも、とうとうオンラインによる特許面談が実施されました。移動の手間がなく、最低限の情報のやりとりは可能であり、そういった面ではとても効率的な手段だと感じました。しかしながら、発明者や経営者の方の「熱量」を肌で感じられることや、実際の技術が生まれる現場の近くに行けることが、弁理士という仕事の醍醐味の一つであると考えると、やはり、オンラインだけではものたりないな、と思ってしまいます。効率的で便利なコミュニケーションの手段の一つとしてオンラインミーティングが発展していくことは望ましいことだと考えますし、この先、その流れが止まることもないとも思います。でも、人と直接会うことの効用を完全否定する極端なところまではいかず、あくまで、ちょっとしたことはオンラインミーティングで済ませれる、オンラインミーティングがコミュニケーションの選択肢の一つとして増えたにすぎないのだ、という位置づけであってほしい、と思った次第です。ま、とりあえず、普通に人に会いに行ける状況が戻ってくること、それが今は一番待ち遠しいですが。。

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2020.9.3

オンライン

 今更言及するまでもなく、仕事はオンラインによるリモート化が加速していますね。弁理士会本会の委員会も東京まで行くことなく、リモートでの参加となっています。先日は、国際活動センターの活動の一環で、AIPLA(米国知的財産協会)とのリモートミーティングに初参加しました。セミナーのあとに、4~5人単位でのグループセッションが行われたのですが、アメリカの弁護士の方のみならず、日本の弁理士の方もほぼ初めてコミュニケーションをとる方ばかりでしたので、どのように振舞うべきかわからず、正直、厳しかったです(苦笑)。半年の間に、国境を越えたコミュニケーションがこのように簡単に、そして、当たり前になったことはすごい発展だと思います。今後、この流れが当たり前になるのであれば、全く初めての顔合わせでも動じないようオンラインミーティングに対する適応力もつけていかないといけないと思った次第です。

 また、ビジネスに関してだけでなく、音楽のライブなどもオンライン化が進んでいますね。先日も、某有名ミュージシャンのオンラインライブに参加したり、生配信ライブを視聴したりしてみました。オンラインライブでは、客席からのレスポンスが得られないため、普通のライブとは異なり、客との距離感をいかに埋めるかが課題となるようです。そのためなのか、いずれのオンラインライブも、通常のライブ以上に「語り」が重きを占めていました。感想としては、テレビ番組やライブDVDの視聴とは異なる時間の共有体験を味わうことができ、アーティストをより身近に感じることができたように思います。また、通常のライブとは異なり、気楽な姿勢で臨めますし、演奏中の音量を自分で調整できるのもメリットかと思います。その一方で、通信環境によっては途中で止まってしまうという欠点や、音響環境が受け手側の設備に依存してしまうという欠点もあります。でも、前述したように、これまでにないアーティストとの距離感を体験できるところもあり、今後、技術上・演出上のいろいろな工夫を重ねることで、音楽を楽しむ新しい有力なコンテンツの1つになり得るのかなあ、と思いました。

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020.8.23

言葉

8月に入って愛知県独自の緊急事態宣言が出されるなどしており、社会的にも厳しい局面が続いているように思います。自分も、とにかく「今できること+α」の展開を、と思いながら、光明を見出すべく日々奮闘しています。そんな時に、久しぶりに会った親戚筋の方から、肩の力を抜いて頑張りなさい、と声をかけていただきました。ありふれた何気ない一言なのですが、「肩の力を抜く」という言葉が、今の自分には、深く感じ入るものがあり、少し救われたような気になりました。

また、少し前になりますが、3月頃にお会いした開業時期が近い会計士の方が、今はとにかく焦らないようにしています、と仰られていました。焦らないようにするコツ、ありますか、と尋ねたところ、その方は、そうですね、他と比べないことですかね、と仰られました。この時のこうした何気ない会話も、自分の中には深く残り、今でも繰り返し、思い出されてきます。

普通であれば気にかけないような、たまたま出会った何気ない言葉が、そのタイミングだからこそ自分に大きく影響する。言葉とは不思議なものだなと思います。だからこそ、常日頃から、積極的な言葉を伝えるよう心がけることが大事なのかもしれません。人に対してだけでなく、自分自身に対しても。SNSでの誹謗中傷が問題になっている昨今、言葉の持つ力をもう一度認識し直そうと思う今日この頃です。

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2020.8.12

知財本探訪:「IPランドスケープ経営戦略」その1

日本経済新聞出版社 「IPランドスケープ経営戦略」
日本経済新聞編集委員 渋谷高弘+IPL経営戦略研究会[編著]

タイトルが示す通り、「IPランドスケープ」についてまとめられた本です。IPランドスケープの概要をつかむための第1部と、有名企業でIPランドスケープが用いられた具体的事例を紹介する第2部と、に分かれています。今回は、第1部についての私の覚書です。

IPランドスケープとは何ぞや?本書では、杉光一成教授の定義づけが紹介されてはいますが、今のところ明確な定義はなさそうです。自分なりの理解では、知財を絡めた経営戦略を策定する際に用いられるツール、考え方、あるいは、見方、でしょうか。もっと限定的な言い方をすれば、これから自社が目指していくべき領域を含む自社を取り巻く経営環境における自社の知的財産の位置付けを俯瞰するための分析材料、とも言えるかもしれません。ただし、ここでの「IP」は、特許権や商標権などの知的財産法に基づく狭義の知的財産に限らず、例えばビッグデータなどを含むビジネスにおいて有用な非貨幣的知的資産を表す概念として用いられています。ですので、従来、特許の分析に用いられてきたパテントマップは、IPランドスケープにおいて用いられるツールの一つにすぎないと言えるでしょう。

IPランドスケープを用いることにより、経営戦略と知財戦略とをより密接に連携させることができます。本書の第1部では、欧米企業が経営と知財とを分離させることなくオープン・クローズ戦略を効果的に実施して着実に伸びていった一方で、経営と知財とを分離させたまま、出願件数や特許の内容にのみ着目してきた日本企業が取り残されてきた現状を説明しています。その上で、経営と知財との一体感を増すのに有効な手段としてIPランドスケープを利用することの必要性を説いています。

結局、第1部の段階では、IPランドスケープの具体的な手法についてはぼやかされているため、目新しい衝撃的な知識が得られたとまでは言えませんでした。でも、IPランドスケープが注目されるに至るこれまでの知財業界の流れがまとめられた説明はとても興味深く読むことができました。

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2020.7.25

可児市 林酒造様見学

今回は、可児商工会議所内の異業種交流会21世紀クラブのイベントへのゲスト参加という形で、可児市の林酒造様を見学させていただきました。林酒造様は、1874年創業の老舗酒造メーカーであり、現在、古井の天狗山にちなんだ名称の「美濃天狗」や、明智光秀にちなんだお酒「明智天海」などのブランドを展開されています。残念ながら、シーズンではないため、実際の工程を拝見することはできませんでしたが、美味しい日本酒を試飲させていただきました。帰りには、試飲させていただいた中でも風味豊かな印象が残った「かくれ里」を購入。家飲みが楽しみです(笑)。

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2020.7.22

ツバメの続報

6/6の記事のツバメの夫婦の続報です。無事、2羽の雛が大きく育ち、飛行練習を始めました。途中、1つの卵が巣から落ちて割れていたり、巣の近くに蛇があられたり、といった事件もありましたが、無事に2羽は育ったようです。前回、姿を消した雛が2羽で、今回育ったのも2羽。1つの卵が割れていたことも考えると、ツバメが意図的に雛の数をコントロールしているということもありえるのでしょうか。あと、卵が生まれたときや、雛が孵ったとき、今回、雛が飛び始めたときなど、時々、巣の近くに、親以外のたくさんのツバメが集まるときがあります。ツバメにも親戚づきあいというのがあるのでしょうか。面白いものですね。でもまあ、何はともあれ雛の巣立ちが近く、喜ばしい限りです。寂しくもありますが。

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2020.7.12

久田見製作所様の工場見学

地元工場見学第二段!今回は、可児郡御嵩町の株式会社久田見製作所様。今回の見学は、中小企業家同友会つながりで知り合った同社の取締役である岡田稔様のご好意で実現しました。久田見製作所様は、電子基板・電子機器の設計・組立・実装のスペシャリストです。世界最速を誇る株式会社FUJI製のチップマウンター(写真左)や、Pbフリーの自動半田装置による最新鋭の工程のほか、手作業での職人的工程なども拝見しました。また、明智光秀ゆかりの地の企業として開発・販売されているオリジナル商品「基板de光秀」(写真右)をご紹介いただきました。光秀、織田信長、斉藤道三、帰蝶らの可愛らしいイラストとLED基板とを組み合わせたアイデア商品であり、サービスエリア等のお土産屋さんで手に入るそうです。岡田様からは、現在、考えられている様々なアイデアを伺いました。ビジネスは、「想い」から生まれた「アイデア」ありき。それは世界共通だと思います。弁理士は、そのアイデアを守るお手伝いをできる職業です。もっと多くの人にその存在を知っていただき、ご活用いただけたなら、と思います。

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2020.7.5

可児商工会議所「会員の広場」

可児商工会議所会報7月号の「会員の広場」に掲載していただきました。弊所のロゴやHP(素材含む)は全て自作ですが、今回のこのチラシも自作です。一人でも多くの人の目にとまりますように。

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2020.7.1

7/1は弁理士の日

弁理士会は、7/1を「弁理士の日」としています。弁理士会東海会は、毎年、この日に、掲載希望を出した特許事務所の名前を並べた新聞広告を載せています。私は、特許事務所への転職を考えた際に、この新聞広告を参考にして、東海圏にどのような事務所があるのかを調べたりしたものです。弁理士試験に合格し、古巣の明成国際特許事務所の欄に自分の名前が掲載されたときも感慨深かったことを思い出します。

さて、今年、富士国際特許事務所も、その新聞広告に名前を載せさせていただきました。お金さえ払えば載せれるものではあるとは言え、名だたる諸先輩方の事務所とともに自分が設立した特許事務所の名前が載るというのは感慨ひとしおです(自己満足ですが)。ひとりでも多くの方の目に触れることを願います。また、お仕事を依頼頂いているお客様にも、載ってる、載ってる、と少しでも喜んで頂けると嬉しいです。

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2020.6.26

シンコー精器製作所様の工場見学

先日、可児市のシンコー精器製作所様の工場見学をさせていただきました。社長の奥村様には、岐阜県中小企業家同友会への入会の際にお世話になり、その縁もあって、今回の見学の運びとなりました。お邪魔したのは、可児市土田の本社工場と2月に完成したばかりの美濃加茂市の新社屋です。シンコー精器製作所様は、金属加工のスペシャリストであり、オートメーション化された設備、製品の品質を保つための検査環境がとても印象的でした。また、新社屋には、おしゃれな休憩場所や勉強机も用意された託児設備が設けられていました。奥村社長曰く、女性従業員が多いため、そうした設備にもこだわった、とのことです。自分の理想を形にしていく、それが経営者の醍醐味なのだろうと思いました。奥村社長からは、ご自身がまだ子供だった頃の先代社長の創業期のお話や、その事業を継ぐに至った経緯、今後の事業展開についてなど、いろいろなお話を伺うことができました。このように、モノづくりの現場に足を運び、経営者の方のお話も伺える、弁理士という職業の面白みを実感した次第です。

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2020.6.20

商標登録証が届きました。

事務所の開業前に出願していた2件の商標が無事登録され、商標登録証を受領しました。日本語表記の事務所名をロゴ化した商標と、「FUJI IP」の文字商標です。出願日は、2019年7月4日。狙ったわけではありませんが、アメリカの独立記念日ですね。なお、カシオペア座を含むロゴマークについては、別途出願済みで、まだ権利化には至っていません。

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2020.6.17

知的財産経営サロン

東海会の知的財産支援員会が中心となって毎年行っている知的財産経営サロンが、今年度、ようやくキックオフになるようです。

http://www.jpaa-tokai.jp/topics/detail_586_0_0.html

私も昨年度、知的財産支援委員として参加させていただきました。

中小企業の経営者や知財担当者などの知財を扱うお仕事をされている方々、県職員、弁理士といった人たちで、知財について座談会形式で語り合うことができる無料のイベントです。知財の疑問点やお困りごとについて弁理士にアドバイスを求めることもできますし、異業種同士の交流も可能です。残念ながら、本年度の初回は、コロナ禍を受けてのWEBセミナーになっているようですが、知財に興味のある方は振るってご参加ください。何かと得るものはあると思います。

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2020.6.6

迷うことなく、諦めることなく、

この時期、我が家には、毎年、ツバメが巣を作ります。玄関先が糞で汚れるというデメリットはありますが、我が家を選んでくれてることに、親しみを覚えており、彼らの来訪が、毎年の楽しみの1つとなっています。

今年も、例年通り、ツバメの夫婦が、昨年の巣の跡を改修して棲みつき、2羽の子ツバメが生まれ、糞害が始まっていました。

ところが、数日前、その子ツバメが2羽とも、突如、姿を消してしまったのです。毎年、子ツバメが飛び立って行く前には、数日程度、巣の周りで飛行練習をするのが恒例です。それなのに、今年は、なんの前触れもなく、です。

あまり考えたくはないのですが、ヘビなどの外敵による仕業ではないかと想像されます。

ショックでした。毎年のようにヒナが飛び立って行く姿を見ることを期待していただけに。

子を突然失ったツバメの夫婦はどうしたのだろうか、もう我が家には来なくなってしまうのだろうか、ツバメの夫婦は夫婦のままでいられるだろうか、と心配したりもしました。

また、今の不安な社会情勢のさなかだけに、不吉な予兆のような気持ちもよぎりました。

でも、それは杞憂でした。

ツバメの夫婦は、すぐに、少し離れた場所に新しい巣を作り始めたのです(写真)。それを見て、なんだか嬉しくなるとともに、その逞しさに何か感じるものがありました。

前とは違うツガイである可能性もありますが、私は、同じツバメの夫婦であろうと信じています。ツバメたちは、ただ、本能に従って、巣を作り、子を育て続けているだけなのでしょう。迷うこともなく、諦めることもなく、ただ、信じるがままに。

単なる自然の営みに過ぎないのかもしれませんが、その潔さに、本当の強さを教えてもらった、そんな気がしました。

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2020.5.30

農耕弁理士

私の住む可児市でも、この休日は、一斉に田植えが行われました。

私も父とともに田植えを行いました。

しかしながら、稲を植えるためのアームの動作をはじめ、田植え機の独特のギミックには感心するばかりです。

我が家の田植え機には、操作ハンドルを含む操作インパネを前方へと回動させることにより、田植え機から降りている運転者が、田植え機の前方から田植え機を引きながら運転操作をすることを可能にする機構が備わっています。この機構により、運転者は、田の外縁の小高い畔に立ち、田の中にある田植え機を畔の上へと苦も無く引き上げることが可能になっています。

いやあ、ほんと、よく考えられています。技術立国日本に万歳!